吸入器を手渡される



楓「ケホッ、ヒューヒューハァ、カシュッ、ゲホッ」



カシュッと吸入した。



暫くして咳が落ち着く。



久しぶりの発作で疲れたのかもう顔を上げるなんてことは出来ず、座っていたのに床に崩れこんだ。



旭「楓様、!救急車を呼びます!」



楓「いい、ケホッ、発作で、疲れたケホッだけだから。」



そう言ってだんだん意識が薄れていった。




なんどか旭の声が聞こえたようなきがするが。




次に目覚めたときは病室だった。



外を見ると暗くなっている。




夜か。



2つほど咳をすると、タイミングよく旭が入ってきた。




旭「楓様!すぐに医者を!」



頷き少しすると医者が入ってきた。



医者曰く、日頃の疲れやストレスから喘息が悪化しているとの事だ。



結局どうすることも出来ない。




旭「後2日入院だそうですよ。」



楓「うん。どうしようか、ケホッ、」



旭「当分は筆談でお話をお願いします。」



紙とペンを机の上に置かれた。


ひとまず話すのは自分でも喉が痛いため筆談を了承する。




旭「もう無理に仕事をしないでください。私が代行させていただきます。報告させていただくので、決定の方だけお願いします。」



頷き、優雅には言うなと書く。



旭「わかりました。」