ご飯を食べ終えた。



楓「美味しかった。」



優雅「ね。」


楓「それじゃ帰る。」


優雅「ちょっと待って。」



おでこに手を当てられる。




優雅「楓、熱あるぞ。」



楓「分かってる。気にしないでいい。」




優雅「そこの執事は気付いてないだろ。」



楓「言うつもりない。」



優雅「ちゃんと病院行った方がいいよ。お前体弱いんだから。」


楓「うん、大丈夫。」




優雅「大丈夫じゃない!俺も昔みたいに見てやれない。」


楓「だから見なくていいって。」


優雅「はぁ。それじゃ何かあったらすぐに連絡しろ。」


楓「わかった。」



会計は優雅が先に払っていたようだ。




旭を呼んで会社に戻る。



旭「どうでしたか?」



楓「MIYAKEとARISUGAWAの商品をコラボさせることになった。」



旭「そうですか。忙しくなりますね。」



楓「うん、今回のコラボに携わる者をお前が選べ。」


旭「私ですか?」



楓「あぁ。それを機に名前を覚えていくと良い。」


旭「かしこまりました。」




楓「ケホッ、ゲホッ、」



さっきから咳がでるのが疎ましい。



優雅にも言われたように俺は少し体が弱い。



優雅は二個上の先輩にあたる。



敵グループながら、家族ぐるみで繋がりがあり幼いころから会っていた。


旭に心配されるのも面倒だと思って奥の部屋に行く。