優雅「お、楓。」



優雅「この人は?」


楓「新しい執事だ。」


旭が礼をする。


優雅「じゃ、一緒に食べようよ。」



旭「いえ、そういう訳には。」



楓「優雅あまり遊んでやるな。」


旭に睨まれる。


優雅「遊んでないしそれじゃ楓とデートしよっか。」


楓「しない。デートじゃない。」



旭が下がったのを確認して優雅がまた口を開く。



優雅「清さんと、弥生さんの件は残念だったね。」


楓「ああ。」



優雅「お前、分かってる? 」



楓「何が?」



優雅「もう後継者じゃなくて、社長ってこと。」


楓「分かってる。」




優雅「もう楓のことあんまり可愛がれないんだよ?俺。」



楓「うん。ケホッケホッ、分かってる。」



優雅「寂しくないの!?」



楓「うん。」



優雅「楓、それじゃ俺手加減しないよ?」


楓「うん。いいよ。優、っ、ケホッ、ケホッ、ヶホッ」


優雅「ちょ、大丈夫か。」


楓「ん、大丈夫。」



優雅「それじゃ本題に移るけど。敵同士だけど、コラボしないか?」



楓「それはなぜ?」



優雅「最近ブランドのコラボ流行ってるじゃん?」



楓「うん。」



優雅「お前のとこのMIYAKEとうちのARISUGAWAでコラボしたいんだ。」



楓「なるほど。いいよ。ちょっと今年の秋に、間に合うようにしよう。」



優雅「ほんとか!?」



楓「うん。」



優雅「それじゃあ打ち合わせは交互でしようか。第一回目は俺の所でしよう。」



楓「それじゃあ話を通しておく。」



優雅「おっけい。」