保健室に着くと文化祭で誰もいなかった。



気が抜けてガクッと力が入らないこの体は優雅の方に倒れた。



優雅「言わんこっちゃない。」


楓「ゲホッゲホッ、ヒューヒュー、」



優雅「薬は?」



首を振る。



優雅「はぁ、なんでよ。」




楓「ゲホッ、ゼーゼー、ゴホッ、」




優雅「あの執事はどこいったの?」



楓「ゲホッ、分からないゲホッ、言わないで、ゼーゼー、ハァ、」



優雅「くそ、あの執事。」



楓「ゲホッゲホッ、ゲホッ、ハァッ、ゆうゲホッ、」



まるで空気を吸おうとしても吸えずに溺れてるみたいだ。




優雅「楓!、」



焦る彼を見ていると自分だけ妙に冷静できるように感じる。



楓「大丈夫、ゲホッ、ゲホ、」




30分ぐらい経つとだんだん止まっていった。



優雅「楓、ゆっくり息して。」



さすってくれる彼の手はいつも優しい。



楓「ゆう、ありがと。ゲホッ」




優雅「うわ、お前ずるいわ。」




楓「ん、?」



優雅「いや、いいわ。てかもう体力使ったでしょ。帰ろ。」



楓「え、むり。」



優雅「かえで。無理だよ。お前の今の体じゃ。」



楓「でも、」



優雅「いいから。休まないと。」



楓「うん。」



優雅「旭っていう執事麗薇ちゃんとこと好きなわけ?」




楓「そう。麗薇も。」



優雅「へー。俺麗薇ちゃん好きじゃない。」



楓「笑、ゆう、ゲホッゲホッ、」


優雅「あー喋んな。って喋らせた俺が悪いけども。」