聴診器を当てられて、胸の音を聞かれた。



医者「まだ喘鳴が聞こえますので、薬を飲むのを忘れないようにしてください。それと、貼り薬も貼ってくださいね。」


楓「はい。あの、明日は?」



医者「星蘭学園の文化祭が近いのですよね?生徒会長をされているとか。」


楓「はい。」



医者「正直、行かない方が身体にいいに決まっていますが、走ったりしないことを約束していただけるなら許可しましょう。」



楓「分かりました、ゴホッ、ゴホッ、」



医者「……ではくれぐれも無理をされないようにしてくださいね。」



楓「はい、」



旭「はぁ、結局行かれるのですね。」



楓「ああ。ケホッ、」



旭「今日はもう、早くお休みになってください。明日の朝に制服をこちらまでお持ちしますので。」



楓「分かった。」




旭が言ったようにすぐに寝た。