夜半 りな
しばらく私はいくあてもなくふらふらと歩いていた。
急に雰囲気のあるお屋敷でも現れないかなぁ。
そしたらそこへ行くんだけど。
「お嬢ちゃん、こぉんなところで何してるのぉ?」
突然背後から誰かに話しかけられた。
「キャッ!?」
驚いて声にならない悲鳴を上げる。
振り返ると、高校生くらいのお兄さんたちがいた。
心霊スポットを探しているって言ったら教えてくれるかな。
でも、夜中一人抜け出して肝試しに行こうとしてる悪い子と思われて、怒られるかもしれない。
「ええと.....」
私が困っていると、黒髪でメガネのお兄さんがでいった。
「僕たちはね、今から心霊スポットへいくんだよ。」
「!心霊スポット!」
この人たちについていけば心霊スポットへ行けるかも!!
すると金髪のお兄さんが口を開く。最初に話しかけてきた人だ。
「お嬢ちゃんもいきたいのぉ?」
いきたいけどぉ...いえない。
すると茶髪の穏やかな雰囲気のお兄さんが優しい声で言った。
「君は危ないからついてこないでね。迷子だったらそこ行ったところに交番があるよ。じゃあね。」お兄さんたちは私を通り越して山の奥へ行った。