貴方といる世界線

目が覚めたのは翌日の朝だった。

契約は終わった…

彼ともお別れしなくちゃいけない。

涙が溢れて来た。

悲しくて、寂しくて。

私の初恋だった。

私の仕事は魔力を守り、魔界と人間界を繋ぐ架け橋となるお仕事。

戻らなければ行けなかった。

封印が解かれないために私は魔界に戻り、魔界で魔人と婚姻を結ぶ。

魔界の平和を守るため。末裔としてそれが私の定めだから。

けど、彼は違う。医者として人間界で生きてるんだもん

私とは違う世界線で。彼にはどちらで過ごすかの判断は本人に託されているのだ。

「今までありがとう」と私が言うとこちらこそありがとうと抱き締めてくれた。

叶うならこの先も彼と居たいと望むけど…

私は彼から離れると、背を向けて歩き始めた。


そしたら彼は

「ほんとはこれからもずっと一緒にいたい。無理なのはわかってるけど」と私を後ろから抱き締めた。