イノセント*ハレーション

湧水くんはからっとした笑い声を上げてから、あたしに手を振ると本当にどこかへ行ってしまった。

湧水くんの恋の相手が鶴乃さんだったということも、

やはり日葵と弓木くんが運命の2人だと思っていたということも、

全部全部があたしの胸にドスンっと大きな音を立ててのしかかってきた。

この気持ちをどこに持っていけばいいのかわからない。

知ってしまったら、もう戻れない。

ポーカーフェイスが得意のあたしでも、

さすがに隠しきれないかもしれない。

皆の胸にある気持ち、

あたしの胸に宿る想い、

その全てが複雑に交わって色を成して、

そして...どうなるのだろう。

七色に光るだろうか。

それとも、真っ黒になるのだろうか。


あたしはさらに痛みを増した胸を右手で抑えながら、また机に顔を伏せた。