イノセント*ハレーション

でも...

なんだろう、この違和感は。

繊維質の野菜が歯と歯の隙間に挟まっているみたいなこの感覚は、何?

胸に感情が押し寄せるのに、

それが嬉しい、なのか、

それとも負に傾いた他の感情なのか、

靄がかかったように不鮮明になって見えない。

それに、なんだか身体が熱い。

ジリジリと身体の芯から焦がされているような感覚に、あたしの思考は混乱して作動しない。


「いたっ...」

「え?凪夏ちゃん、何か言った?」


歓喜に満ちた顔をした鶴乃さんを見て、羨ましくなった。

あたしが今そんな顔してるようには思えない。

あたしは覗き込んだ。

鶴乃さんの瞳に映るあたしの顔は...

酷くやつれていた。

目をやっとで見開き、

口をきゅっと結んだ苦しそうな表情を浮かべていた。


...痛い。


漏れた言葉の意味をあたしは心のどこかに隠した。

知ってはいけない、気がした。