「...ちゃん?もぉ!な~ちゃんってば!」
「えっ?あ、ごめん。ぼーっとしてた」
変わり行く車窓を眺めながら、ふと昔のことばかり思い出しては胸がぎゅうっと締め付けられて呼吸さえも苦しかったから、ぼーっとしてたというのは嘘じゃない。
きっと酸素が足りていなかったのだと思う。
「大丈夫?疲れちゃった?」
「疲れも溜まるでしょうよ。さっきからずっと日葵の弾丸トーク聞かされてるんだから」
「何ぉ~?!」
帰りの電車の中でも超ハイテンションでまだまだ元気いっぱいの日葵。
その元気を分け与えてもらえたら、数日間は多少食事を取らなくとも生きていける気がする。
と、また変な方に妄想しそうになると、日葵がまん丸の瞳であたしをロックオンした。
「な~ちゃんが聞いてなかったみたいだから、もう1回言うね」
「ほんとごめん...」
「まぁ、いいけど。とにもかくにもね、8月5日の星白(ほしろ)花火大会は絶対参加だからね」
「あ、うん...」
8月5日、か...。
毎年なんでこの日に花火大会だとか夏祭りだとか、騒がしい行事が行われるのだろう。
賑やかなのはいいことだけどさ、
歳を重ねるにあたって
夏の夜長にちょっと考えに耽りたいわけ。
なのにこうも悉く裏切られるとは...
神様はあたしにちっとも優しくない。
「えっ?あ、ごめん。ぼーっとしてた」
変わり行く車窓を眺めながら、ふと昔のことばかり思い出しては胸がぎゅうっと締め付けられて呼吸さえも苦しかったから、ぼーっとしてたというのは嘘じゃない。
きっと酸素が足りていなかったのだと思う。
「大丈夫?疲れちゃった?」
「疲れも溜まるでしょうよ。さっきからずっと日葵の弾丸トーク聞かされてるんだから」
「何ぉ~?!」
帰りの電車の中でも超ハイテンションでまだまだ元気いっぱいの日葵。
その元気を分け与えてもらえたら、数日間は多少食事を取らなくとも生きていける気がする。
と、また変な方に妄想しそうになると、日葵がまん丸の瞳であたしをロックオンした。
「な~ちゃんが聞いてなかったみたいだから、もう1回言うね」
「ほんとごめん...」
「まぁ、いいけど。とにもかくにもね、8月5日の星白(ほしろ)花火大会は絶対参加だからね」
「あ、うん...」
8月5日、か...。
毎年なんでこの日に花火大会だとか夏祭りだとか、騒がしい行事が行われるのだろう。
賑やかなのはいいことだけどさ、
歳を重ねるにあたって
夏の夜長にちょっと考えに耽りたいわけ。
なのにこうも悉く裏切られるとは...
神様はあたしにちっとも優しくない。



