イノセント*ハレーション

あたしは保冷バックを持ち、あたしの動向を見て何を思っていたのか不思議でならない人物の元へと向かった。


「どこで油売ってんのかと思ったら迷子のお世話か」

「君が来るのが遅いから」


ちゃんと悪びれているみたいで、ごめんと言うと彼は右手を差し出してきた。


「それ持つよ」

「そりゃどうも」


保冷バックを弓木くんに渡し、身軽になったあたしはぐーんと伸びをして両腕を空目掛けて放った。

あのまま夏海ちゃんが両親と会えなかったらとか、

あたしがいくら何を言っても聞いてくれなかったらとか、

色んなことを想定して話したり行動したりしていたから結構疲れた。

だから、今ちょっと気が抜けた。