イノセント*ハレーション

などと酷い妄想をしていたら、スンッと頭に重みが戻った。

あたしが視線を向けると彼の手がぬうっと伸びてきて、乗った。

あたしの頭に大きな手のひらが乗った。


「あんま強がんなよ」


何をわかったようなことを言っているのだろう。

そもそも眼中にあるのは、隣でドキドキわくわくが抑えられないって顔してる日葵だけなのに。

あたしの内面を見透かしてるみたいな、

そんな思わせ振りな態度取らないでほしい。

どう反応すればいいか、分かんなくなる。


「...大丈夫。それより日葵の手、握ってあげな」

「は?またそんなこと...」


つべこべ言われる前に順番が来た。

あたしは相乗りにはならず、最後尾に1人乗りとなった。

後ろがいないし、前にも振り向かれることがないのはありがたい。

これで思う存分...

目を瞑っていられる。


「まもなく出発となります。皆さんで元気よくカウントダウンして、空の旅へ向かいましょう!それではご一緒に...」


3、2、1...


「レッツゴートゥザスカイ!」