イノセント*ハレーション

中学生になったからと言ってもあたし達の関係が変わることはなかった。

変わったことといえば、近隣の小学校3つが同じ中学校に通うから、人数が増えたってことと、あたしがバスケ部で絆奈が文芸部に入ったこと。

それと...絆奈がイメチェンしたこと。

小学校まで分厚い眼鏡をかけていた絆奈がコンタクトレンズに切り替え、お下げスタイルが定番だったのにばっさり切ってボブになった。

それゆえに小学校から絆奈を知っている人には激震が走り、運良く見返すことが出来た。

が、しかし...

事態はそんなに良い方向ばかりには進まなかった。

絆奈はストーカー被害に遭うようになった。

毎日差出人不明のラブレターが下駄箱に入っていたり、

絆奈が創作のネタを思い付いた時に書くためのノートが盗まれたかと思ったら最後のページに"愛してる"の文字が書き込まれていたり、

学校にいる間だけではなく、登下校中にも視線を感じたり...。

絆奈はそんな恐ろしいことをあたしに勇気を持って話してくれた。

だから、あたしは犯人を捜し出して先生や警察に注意してもらおうと思った。

あたしは朝の登校時はもちろん、部活の有無に限らず帰りは必ず絆奈と一緒に帰るようにし、どこに行くにも絆奈の側にいるようにした。

その甲斐あってか、あたしはストーカーの正体についておおよそ検討がついた。

それが、絆奈がストーカー被害を訴えてから半年程が経った中2の2月のことだった。

2月といえば、バレンタイン。

あたしは仕掛けるならそこしかないと思い、作戦を立てた。

そして、その実行日の14日に

運命を揺るがす大事件が起こる。