イノセント*ハレーション

あたしの学校は2クラスで、1組はうるさいクラス、2組は大人しいクラスと極端なクラス分けをされた。

あたしは学校では先生に指名された時くらいしか発言しないような完全に大人しい方だったのに、1組に配属された。

だから、あろうことか、カースト上位層のいじめのターゲットになった。

上履きを隠されたのをきっかけにどんどんいじめはエスカレートしていった。

体操着がなくなり、教科書がごみ箱に捨てられ、鉛筆が折られ...。

トイレで待ち伏せされたかと思ったら壁に叩きつけられ、汚い言葉を浴びせられた。

トイレの便器の水を飲めと言われたこともあった。

ホースで水をぶっかけられたこともあった。

けれども、あたしは屈しなかった。

体操着が隠された時には下着姿で校庭に行き、先生に驚かれながらも隠されたとはっきり言った。

教科書がごみ箱に捨てられた時はホコリまみれで落書きが施された教科書を持って職員室に行き、成績が下がるので新しいのを用意して下さいと頼み込んだ。

トイレの便器の水をガブガブと飲んでお腹を壊さなかったことを自慢してあげた。

トイレの待ち伏せが毎回だったから、校長先生に頼んで職員専用のトイレを使わせてもらった。

そうやって、1つ1つ常軌を逸する対処をしていくうちに、いじめっこ達は懲りたのかあたしには何にもしてこなくなった。

その代わりに犠牲になったのが、彼女だった。