イノセント*ハレーション

日葵の劇は、クリスマスのロマンチックな雰囲気を大いに盛り上げる大定番のシンデレラだった。

日葵はもちろんシンデレラ役で、いつもの日葵とは違う一面が垣間見えた。

きっとセリフを覚えるのに何回も練習したんだろうとか、

この表情を作るのに何度も鏡の前で練習したんだろうとか、

他の役の人達の魅力を引き出すために、ヒロイン感を全面に出さないで、時に抑えの演技もしようとか。

色んなことを考えて試行錯誤しながらシンデレラを演じ、最高の劇を作り上げた日葵の影ながらの努力が見えた。

光に照らされたからこそ、それが強く見えたんだ。

影さえも美しく魅せられる日葵は、やはりヒロイン気質なんだろう。

あたしにはないものばかりたくさん持っている日葵は、今日これから彼の物語において絶対的ヒロインになる。

あたしはそれを早めに祝福して、自分の向かうべきところへ向かおう。