イノセント*ハレーション

忙しくしているうちにクリスマスまでの日々はあっという間に過ぎていった。

そして今日、遂に25日を迎えた。

今日は日葵が所属する演劇部が学校近くのコンサート会場で演劇を披露することになっている。

3つの高校それぞれの代表の部活が1年間の活動の成果を発揮する場でもあり、今年うちの学校では、演劇部、吹奏楽部、軽音部、ダンス部が参加する。

そして、それに...

絆奈も参加するのだ。

それを知ったのは、2週間前。

日葵があたしに会場で配られる予定のクリスマスコンサートのプログラムを見せてくれた時のことだった。

萌恵(ほうけい)女学園高等部演劇部のところに"白石絆奈"の文字があったのだ。

しかも絆奈はあたしと友達になった頃からずっと口にしていた"脚本と女優の二刀流"で活躍していることが分かった。

大好きな女優がラブコメの実写に出演した時は5回も映画を観に行くくらい、情熱的で夢に真っ直ぐなその姿を、あたしはずっと羨望の眼差しで見つめていた。

内に秘めた熱い想いに触れた時、あたしはそんな温かくて真っ直ぐで謙虚な絆奈と友達になれて良かったと心の底から思った。

ううん、今だって思ってる。

だからあたしは...会いに行くんだ。

もう1度絆奈と友達になるため、

もう1度絆奈と笑い合いたいから、

行くって決めた。