「こんなとこで何やってんの?」
人が出入りするのを見たことがないウサギ小屋にあたし以外の来客が現れた。
ピョンタも驚いたんだろう。
一瞬であたしの膝から去り、小屋の隅に行ってしまった。
「ちょっと君。ピョンタがびっくりしちゃったじゃん。謝って」
「え、あ...うん。ごめん」
「違う。あたしじゃなくてピョンタに」
「え?」
「いいから、あっち行って謝って。あの青い首輪のがピョンタだから」
「あ、はい」
彼はあたしの言うことをちゃんと聞いてくれた。
小屋の奥まで行くとピョンタにごめんと頭を下げた。
なんて、素直な人なんだろうって思った。
あたしと彼はそれから小屋を出て、それぞれのクラスの話をした。
あたしが今のクラスは居心地が悪いというと日葵のせいかと心配されたから、断じて違うって言った。
日葵は人を巻き込んで、人生を豊かにする達人なんだから、日葵と関わって不愉快な気分になったりしない。
全てはこの低体温症のせい。
何にも興味を示さず、
喜怒哀楽を隠して生きる、
超省エネで積極的平和主義者のあたしが悪いんだ。
あたしがクラスの空気を淀ませている。
つまりは自業自得なのだと分かっていた。
その見解を彼に話すと、彼は想像にもないくらい大きな声でお腹を抱えて笑った。
「雨谷さんって、なんか...ずれてるっていうか、変っていうか。けど、なんか面白い。俺の人生の中で初めての人種だよ」
「まだ15年しか生きてなくて出逢ってない人間の方が多いんだから、そんなこと言わないで」
「あはは。ごめん...」
そう言いながらも笑う彼を見ていると、なんだか不思議な気分になった。
ふわふわと羽が生えたみたいな感覚。
身軽になれる。
こういう人のことを付き合いやすい人っていうのかもしれない。
この時のあたしはまだそうとしか思っていなかった。
人が出入りするのを見たことがないウサギ小屋にあたし以外の来客が現れた。
ピョンタも驚いたんだろう。
一瞬であたしの膝から去り、小屋の隅に行ってしまった。
「ちょっと君。ピョンタがびっくりしちゃったじゃん。謝って」
「え、あ...うん。ごめん」
「違う。あたしじゃなくてピョンタに」
「え?」
「いいから、あっち行って謝って。あの青い首輪のがピョンタだから」
「あ、はい」
彼はあたしの言うことをちゃんと聞いてくれた。
小屋の奥まで行くとピョンタにごめんと頭を下げた。
なんて、素直な人なんだろうって思った。
あたしと彼はそれから小屋を出て、それぞれのクラスの話をした。
あたしが今のクラスは居心地が悪いというと日葵のせいかと心配されたから、断じて違うって言った。
日葵は人を巻き込んで、人生を豊かにする達人なんだから、日葵と関わって不愉快な気分になったりしない。
全てはこの低体温症のせい。
何にも興味を示さず、
喜怒哀楽を隠して生きる、
超省エネで積極的平和主義者のあたしが悪いんだ。
あたしがクラスの空気を淀ませている。
つまりは自業自得なのだと分かっていた。
その見解を彼に話すと、彼は想像にもないくらい大きな声でお腹を抱えて笑った。
「雨谷さんって、なんか...ずれてるっていうか、変っていうか。けど、なんか面白い。俺の人生の中で初めての人種だよ」
「まだ15年しか生きてなくて出逢ってない人間の方が多いんだから、そんなこと言わないで」
「あはは。ごめん...」
そう言いながらも笑う彼を見ていると、なんだか不思議な気分になった。
ふわふわと羽が生えたみたいな感覚。
身軽になれる。
こういう人のことを付き合いやすい人っていうのかもしれない。
この時のあたしはまだそうとしか思っていなかった。



