1時間くらい休息を取った後、あたしは鶴乃さん達に変な心配をかけたくないから冷えピタを外し、代わりに首に保健室の冷蔵庫に入れて冷やしていた濡れタオルを巻いてグランドに戻ってきた。
「あ、凪夏ちゃんっ!」
「大丈夫?」
鶴乃さんと湧水くんが駆け寄って来てくれた。
「うん。だいぶ良いよ」
「なら、良かった」
「鶴乃、一安心だね」
「うん!」
何が良かったのだろう。
2人きりの時間をぶち壊してしまったあたしには何も良くなかった。
感じたくもない罪悪感が胸まで迫り上がってきてまた気分が悪くなりそう。
あたしはすかさず自販機で買った水を入れた水筒をゴクゴクと派手に喉を鳴らして飲んだ。
2人はそんなあたしを見て笑ってくれた。
幾分心が軽くなった。
2人が笑顔で居てくれればそれが1番。
あたしが2人から気力を奪う存在であってはならないんだ。
気を引き締め直して、さっき思い出して慌てて着けた左手首のリストバンドを見つめ直していると、キーンと耳障りな機械音が鳴り響いた。
「では、いよいよ最後の種目です。ラストはもちろん、クラス対抗リレーです!」
最後の競技は花形の男女4人が100メートルずつ走る混合リレーだ。
うちのクラスの女子は、バレー部で俊足の桜川さんと、全運動部から勧誘されたのに演劇部に入った強者の日葵。
男子は満場一致でサッカー部イチの俊足の戸塚くんと走らせると怖い弓木くん。
とんでもないメンバーだからきっと勝ってくれるだろう。
リレーだけでも優勝して、桜川さんの機嫌を取ってほしい。
あぁ、でも、勝ったからお祝いにクラス会やるとか言われてもあたしは出ないから。
桜川さんが上機嫌になるの見たくないし。
それで悪口がエスカレートしても困るし。
なんてことを考えていたら、パンッと青空に向かって銃声が飛んだ。
砂を蹴る音、
黄色い歓声、
応援の声、
手を叩く音、
風がびゅーっと吹く音...
実に様々な音があたしの耳を楽しませてくれる。
少しだけど波立っていた胸が落ち着いて行く。
このままゴールへ向かって、
そして......
「あ、凪夏ちゃんっ!」
「大丈夫?」
鶴乃さんと湧水くんが駆け寄って来てくれた。
「うん。だいぶ良いよ」
「なら、良かった」
「鶴乃、一安心だね」
「うん!」
何が良かったのだろう。
2人きりの時間をぶち壊してしまったあたしには何も良くなかった。
感じたくもない罪悪感が胸まで迫り上がってきてまた気分が悪くなりそう。
あたしはすかさず自販機で買った水を入れた水筒をゴクゴクと派手に喉を鳴らして飲んだ。
2人はそんなあたしを見て笑ってくれた。
幾分心が軽くなった。
2人が笑顔で居てくれればそれが1番。
あたしが2人から気力を奪う存在であってはならないんだ。
気を引き締め直して、さっき思い出して慌てて着けた左手首のリストバンドを見つめ直していると、キーンと耳障りな機械音が鳴り響いた。
「では、いよいよ最後の種目です。ラストはもちろん、クラス対抗リレーです!」
最後の競技は花形の男女4人が100メートルずつ走る混合リレーだ。
うちのクラスの女子は、バレー部で俊足の桜川さんと、全運動部から勧誘されたのに演劇部に入った強者の日葵。
男子は満場一致でサッカー部イチの俊足の戸塚くんと走らせると怖い弓木くん。
とんでもないメンバーだからきっと勝ってくれるだろう。
リレーだけでも優勝して、桜川さんの機嫌を取ってほしい。
あぁ、でも、勝ったからお祝いにクラス会やるとか言われてもあたしは出ないから。
桜川さんが上機嫌になるの見たくないし。
それで悪口がエスカレートしても困るし。
なんてことを考えていたら、パンッと青空に向かって銃声が飛んだ。
砂を蹴る音、
黄色い歓声、
応援の声、
手を叩く音、
風がびゅーっと吹く音...
実に様々な音があたしの耳を楽しませてくれる。
少しだけど波立っていた胸が落ち着いて行く。
このままゴールへ向かって、
そして......



