なんとか体を立て直して、向かい合って、顔を見る。


「え、」



ついに幻覚でも見るようになってしまったのか、


もう一度目を擦って"その人"を見つめる。



一気に上がる心拍数に、ありえないと自分に言い聞かす。


 
「えええ、え、」



何度目を擦っても、瞬きしても、



目の前に推しがいる!!!!!




「大丈夫か?」





「つ、ついに…幻覚がっ」



私の目の前には、しゅんくんがいる。


何回も妄想したこの遭遇シチュエーション!



妄想しすぎて、幻覚が見えるように!?



でもこの、テクノカットの髪型、ぷっくりした涙袋、身長も高いし…似てる。




かっ、かっこよすぎる。


ああ、もう私ついに頭おかしくなったんだ。





「あ、っおい、」



そして私はそのまま意識を手放した。





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