今日は、星護に来て欲しいと言われていた練習試合の日。





天気は超快晴。試合日和。





試合は10時からうちの高校で始まる。




服を選んだり、少し化粧をしたりしていると携帯が鳴った。



ーーーーブブブブ





誰だろう。星護かな、と思いながら液晶画面を確認する。




なんと相手はけんけんだった。





一度深呼吸をしてから、応答にスライドする。





「はい。」



『もしもし!?りこぽん今日って暇!?』





相変わらずスマホから耳を離してしまうほど声は大きいけど、どこか慌てているような声。




「今日はちょっと用事があって…」





『あー、そっかぁ』




「何かあったんですか?」





『んー、瞬が熱出たらしいんだけど、俺らはもちろんそれに付いてるマネージャーも誰も様子見に行けなくて。聞く限りわりと高熱ぽかったから、ちょっと心配で。』