「莉子ちゃん、この方はお知り合い?」




隣で黙っていたおばちゃん、不思議そうに私たちを見つめる。



おばちゃんシリウス知らないのかな。





「しっ、知り合いじゃ!」





「はい!知り合いです!」





私の言葉に被せられてしまった。




いやいやいやいや。



知り合いだなんて烏滸がましすぎるじゃん。




「そうなのね!莉子ちゃんこんなにイケメンなお知り合いがいたのね。」




おばちゃん!そりゃイケメンに決まってますよ!!



おばちゃん芸能界に疎すぎ!



なんてったってアイドルですから!!



普段は何万人もの前に立ってる人なんだよ!!





すると突然、『あ、いい事思いついた』と不敵な笑みを浮かべるけんけん。




…何か嫌な予感がする。