「その反応見るからに、本当に俺たちのファンなんだね。」





そう言ってニコリと笑うけんけん。




眩しい。






「かばんについてるグッズ見る限り、瞬担だね?」





はっ!外してくるの忘れてしまった!





めちゃめちゃオタク全開じゃん。






「は、はい、…すみ、ません」




「なんで、謝るの?よかったね、瞬」




「ああ、応援ありがとう。」




…幸せすぎて泣きそうだ。





なにも反応できない。





もうこの場所に立っているだけで精一杯だ。




こんなの本当に夢だ。




ありえない。





「おい、どうして泣いてるんだ。俺が何かしたなら謝る。すまん。」




気がつくと溢れていた涙。





明らかに焦っているしゅんくん。






「あの、ち、がくて、…嬉しくてっ」





「あーあ、瞬が女の子泣かせたー。」





「健一うるさいぞ。」





「清恵さん福本さん出番です!!」




奥の方でスタッフの方が呼んでいるのが聞こえる。




「すまん。俺たちもう行かないと。ありがとうな。」