まあ女子高校生が、男の部屋に一人で行くのには抵抗があるだろう。
もちろん何かするつもりはこれっぽいっちもない。
でもこれしか方法がないと思った。
結局森本さんに家まで送ってもらい、二人でマンションに入る。
部屋に入るとまず携帯を充電して親御さんと連絡をとった方がいいと思い、充電器をすぐ渡した。
部屋の電気をつけてすぐ、ゴロゴロと雷が鳴り始め、すぐに雨も降ってきた。
莉子はどうも雷が苦手らしい。
小さく、華奢な体を埋めながら、しゃがんで震えている。
これじゃ莉子が寝ることはできない。
さっき怖い思いしたばかりなのに、また泣き出しそうになってしまう莉子。
隣に座って、小さな手を握ってみると、莉子の体が硬直したのがわかった。
いくら安心するためにしてもやりすぎたと反省して、すぐ手を離す。
しかし潤んだ瞳で莉子の方から手を握って欲しいとお願いされた。
胸の奥からはじめての感情が湧いてきて初めて言葉に詰まった。
見事な形成逆転だった。



