あの日、あの時ベットの上で驚いた顔をして、俺を見つめている莉子を見て、やってしまったと思った。



仕事終わりその日は、午前中でバラエティ番組の収録が終わり午後からは休みだった。



たまたまその日は自分の車でテレビ局から帰っていた時、信号待ちで不意に目に止まった制服姿の女子高生。



こんな昼間にサボりか、と思ったがどうもふらふらと足元がおぼつかない様子。



心配になり車を降りて、その子のもとに駆け寄った途端、その子は倒れてしまった。




すごい熱だった。





意識を失っているというよりは、意識が朦朧としている感じ。




支えると自分で歩けたけど、しんどそうにしている彼女に家の住所を聞いても答えなかった。   



しょうがないと自分の車に乗せて、自分の家に向かう。




家に着くと寒いのかひどく震えていたので、とりあえずそこらへんにあったパーカーを渡した。



それからはベットに入り、ぐっすりと眠っていた。




目を覚ました彼女が、俺のことを見つめて驚いている。