はすみんから情報を得た、週末。





私は自分の高校の前にいた。片手にはあの日のパーカーを抱えて。





シリウスを一目みたいオタク魂はもちろん、でも本当の目的はこのパーカーを返したい。





いくらオタクだからといって、これは持ったままではいられない…。





「来てしまった。」





正門の前に到着するも、はすみんの言った通り警備の人がいた。






それに公にしてないって言ってたのに、正門にはすごい人集りが出来ている。







…恐るべきシリウスパワー。






これじゃきっと返すことは不可能そう。





ここまで人を集める人に、私がこのパーカーを借りているなんて信じられない。






正門はとりあえず人が凄いから、裏門に回って様子を見てみよう。





裏門に回ると人はほとんどいなかった。






そりゃ、在校生くらいしか知らないよね。この入口。