健一side
「あの、今日は突然すみませんでした」
りこぽんのメイクオフ中、幼馴染くんが俺と瞬にそう話しかけてくる。
すごく申し訳なそうにしてるし、普段は常識のあるしっかりした子なんだろうなぁ。
「ああ、別に構わん。」
「ぜ、全然大丈夫だよー。また来てねえー!」
あまりに仏頂面で応える瞬に慌てて、俺がフォローに入る。
いつもこんな真顔の低い声じゃないのに、こいつ分かりやすすぎる。
「あの、清恵さんは莉子のこと本気ですか?」
ズンっと瞬に一歩近づいて、威嚇するような目で見つめる幼馴染くん。
おっと、おっと、これは危ない。
「どういうことだ。」
「俺、莉子のこと好きなんです。告白もしてます。振られましたけど。だから、中途半端に関わって、あいつを振り回したり、弄んだりしないでください。」



