ガタンーーー


スタジオ中に響き渡る、何かが倒れた大きな音。


音がしたのは私たちの後ろで、スタジオの入り口付近だった。




「え?!」



静まり返るスタジオ。


スタジオにいる人間皆、一斉にみんな後ろに振り返る。



「痛ってえ、」



スタジオ入口に散らばる謎の木材とこけている人物。



その人物に私は目をひん剥く。



「誰!?」


けんけんの大きな声。



「せ、星護!?な、なんでここに!?」



それはまさかの星護だった。


こんなところまで、なんで!?



「…お前が、心配で、…付いてきたんだよっ」



罰の悪そうな星護の顔。いつも何か悪いことをしたと思った時はこんな表情をする。



悪い自覚はあるみたい。



「部活は!?」



「サボった。」



「は!?何してるの」



サッカー部だって、バレー部に負けないくらいすごく活躍してて、星護はレギュラーにも選ばれてて真面目に頑張ってるのに。



「るせえよ。」


「もう…」



どうしてこんなことになるんだ。


学校出てから、わりと距離があったのにここまでついてきた星護にもびっくり。