そんな結菜に笑い返しながら
「結菜には敵わないな。」
と言って髪に指を通し、優しく撫でた。絶対に離さないし、離せるわけない。

俺の愛おしい人。人を好きになるっていう気持ちを教えてくれたのはまぎれもなく結菜だ。
俺の人生を大きく変えてくれた人。何度も言うけどこれから先も結菜以外、ありえないと思っている。
俺は結菜の全てが好きだ。新しい一面を見るたびにどんどん好きになっていく。
それを全部伝えたらどんな反応をするだろう?

(それ以前に鈍感だから伝わるのか?)
想像してプッと吹き出す俺を見て結菜はぷうっと頬をふくらました。
「なんで笑ったの?私なんかした?」
少し怒っている結菜も可愛すぎて心臓に悪い一方だ。
「いや、可愛いなって。」
本当に愛おしくてたまらない。可愛いなんて言われ慣れてるだろうに、すぐ顔を真っ赤にして。
俺はもう一度キスを落とした。