深い…甘い…
愛しむような──
とろけるような──


そんなキスで
私たちの1週間という短い歴史は
幕を閉じた。



唇を離すと
裕也は私の肩をしっかりと抱き
最後の笑みを浮かべる



「手切れ金だっ!!」



そう言い残すと
彼は、後ろを向き
ゆっくりと私から遠ざかって行く──



バイバイと右手を挙げて
公園から去って行った。



「裕也……
私──強くなる!!
だからっ──」


だから…裕也は
幸せになってね?


楽しい思い出をありがとう──


裕也……



私はその場で…
彼の姿が見えなくなっても
立ちすくんでいた。



次は…拓斗への気持ちに
ケリをつける番だ。



立ち止まってる場合じゃない。


全部すっきりして
終わりにするんだ…