目が覚めたら病室だった





小児科、大丈夫かな




俺のせいで、








ゆき、俺みんなの足引っ張ってばっかだ



もう、やめた方がいいのかな





ゆき、そっちいくよ




















屋上に向かう





まだ体力が戻ってないのか



呼吸が早くなる






誰もいない、


ラッキー





フェンスの向こうに行く




ん?




紅い血が見える




え、



誰か倒れてる?




「大丈夫、ですか?」




?「...ん、」




え?


吏兎?




吏「ぁ、橘」





「吏兎、血、どうした?」




吏「僕、喀血、」





は?


喀血?


なんで




すぐ誰か呼ばないと




吏兎の首元で脈をとる





不規則な脈



「り、と...なんで、」



吏「大丈夫、だよ」



そう言って少し微笑んだ吏兎が




あの時のゆきと重なって見えた




















また、俺は何も出来ないのか?













精神的なものか、


発作が出てくる








いや、


そんなの関係ない






出来ることをしなきゃ




PHSをとりだす




電話をかけようとすると吏兎がそれを手で防ぐ




吏兎を見る



そこには真っ直ぐな目でこっちをみている吏兎がいた






吏「大丈夫だから。...橘はさ、なんでここに来たの?フェンス超えるまで、僕に気づいてなかったみたいだけど」




「俺は、弱い。ケホッこんな俺は、誰も必要と、してないコホッヒュー」






お互いに限界が近いことが分かる




吏「...そっか、僕もだよ。すぐ発作起こすし、誰に言えないし、今も、また迷惑かけてる」




「そんなこと、なっケホッゴホコホッゼー」







やば、もう喋れないくらい発作が





吏「橘、?」