「国木先生、私あの子が起きたら話してもいいですか、?」


駿「わかった、なんかあったらすぐ知らせてね」


「はい」








もう起きたかな、

そろそろ行こうか



「柊くん」


柊「なんですか、」

酸素マスクを自分で外していた


「あ、酸素マスクじゃま?ちょっと待ってね」



酸素濃度を調べて大丈夫そうだから外していいかな



「はい、外してもいいよ」



「柊くん、ちょっと手貸してね

ごめんね」



長袖の袖をまくる


そこにはひどい傷跡がいくつもあった


「いいよ、ちょっとまっててね薬とってくるから」







「国木先生、柊くんの腕怪我してるんで処置してもいいですか、?」



駿「けが、?」



「はい、少し話したいので」


駿「わかった」










治療をしながら話す


「柊くん、」




「これだれがやったのかな、」









柊「...お母さん、」


「お父さんはこのこと知ってるのかな、?」








柊「...知らない」








「辛かったね、」


柊「...っ、なにがわかる」


「分かるよ、」




柊「分かるわけっ」



「1番痛いのは2日目、痛みで動かせなくなる。それでも信じたくなくて隠す」




柊「っ!?」



「... 。」











柊「何かの間違いかもしれない。ごめんって抱きしめてくれるかもしれない、」




虐待を受けた子供は大きく二パターンに分かれる


 親への復讐を強く望む子


 愛されることを諦めきれない子



私もこの子と同じお母さんを信じて誰にもいえなかった




「私も。」








柊「お姉さん、も?」



「うん、。母を信じて誰にもいえなかった」



柊「おなじ、だ」


少し微笑んだ柊くんはすごい可愛かった

打ち解けた様子だ


「おいで?柊くん」


手を広げると


柊「、うんっ」



抱きついてくれた











「泣いてもいいんだよ。ここには私と柊くんしかいない」




「ッーー、」











しばらく泣いてそのまま柊くんは寝てしまった






柊くんをベッドに寝かせてナースステーションに戻った


駿「お疲れ、大丈夫だった?」



「はい、やっぱり柊くんお母さんから虐待を受けていました」



駿「っ、そう、か」




「これからですね、大変なのは」



駿「そうだな、」