「お母さんおはよう〜」

「美結おはよう。また藍希くんに起こしてもらってたのね」

この人は、私のお母さんの笠井結美(かさいゆみ)

今まで私を育ててくれた人だよ

私と名前似てるねと思った人は大正解!

わたしの名前は、お母さんの名前を逆にしてできたから

お母さんとお揃い感(おそろいかん)があって好きなんだ〜

お母さんは美人だけど私はねぇ?そこを(のぞ)けばお母さんとは似ていると思う

なんで、私はお母さんの子なのに可愛くないんだろう?

それより、まだまだ子供ねぇ〜って

「私は子供じゃ…ない…もん」

うん!子供じゃないはず!

「この子はどこで、こんなこと覚えてるのかしら?私の娘ながら怖いわ」

なんでそんなこと言ってるんだろうって

「って夕陽(ゆうひ)さんもいたんですか?」

夕陽さんって言うのは藍のお父さん

矢名瀬夕陽(やなせゆうひ)さんだよ

お父さんは、ほんわかイケメン系なんだ

いいなぁ〜私も可愛い子に生まれたかったよ

「もちろん、最初からいたよ」

それって、今さっきの会話も聞かれてる?

「えぇと今さっきのはなかったことにしてくれませんか?」

「いや〜無理だね見ちゃったしね?」

あんな、こと見られてたなんて恥ずかしすぎる

いつもはクール系…なつもりだから

それより

「今日はなんでここで食べてるの?今日ってお祝いの日(おいわい)、だっけ?」

お祝いの日とは、私達が生まれた日はもちろん、嫌いな野菜食べてくれたとかあと…私が藍以外に友達ができたっていう細かい祝い日もあるんだ

私が初めて友達できた日…とかなんで知ってるんだろう?

「あるわよ〜早く話すから座って〜」

「それて、話って何?」

「美結、私達再婚しまーす!」

へぇー

「おめでとうって…もしかしてだけど、夕陽さんと?」

「そうよ〜再婚しても外では名字変えなくていいわよ~」

って待って…

それって藍とも家族になるってこと?

えっ?

「無理だよ…」

「え?何で?」

藍、そんな顔で見ないでくれます…

「何でって、そりゃ今まで幼なじみだったのに急に家族になりますって言われても…」

色んな理由があるけど、一番嫌なのは…