ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました


 午後はキッチンに籠ると決めた。

 もう少し、使いこなしておかないといけないし。

「ついでに作り置きを作っておきますから、あとで食べてくださいね」

「サンキュー。それは助かるな」

 その間彼は、リビングにノートパソコンと持ってきて開いていたりしたが、気づくとソファーにもたれるようにして寝ていた。

 今日しっかり休むために、昨日は遅くまで事務処理をしていたというから疲れているんだろう。

 風邪を引いたら大変だ。

 勝手知ったる他人の家。生活雑貨もすべて揃えたのは私だから、どこになにがあるか迷いなく取り出せる。

 寝室のクローゼットから、ブランケットを持ってきてそっと彼にかけた。

 睫毛長いな。鼻もすごく高い。

 早く本物の恋人が見つかるといいですね。朝井様の健康を守ってくれる優しい女性が。

『優斗くんが引越ししたら、一緒に住まないか?』

 ふいに彼の冗談を思い出し、慌てて立ち上がった。

 悪い冗談だわ。