全部でなん部屋あるのやら。まるで観光地にひっそりと佇む高級ホテルのようだ。一日に一組か二組しか受け入れないような雑誌で取り上げられるこだわりのホテルという感じ。
「古いだけさ」
慎一郎さんは、こともなげにそう言って隣に立ち、私の腰に手をあてる。
「さあ、行こう」
「はい」
さあ、いよいよだ。
玄関に向かうと、高齢の女性が立っていた。
「お待ちしておりました」
「俺が生まれる前からこの家にいる、家政婦の松子さん」
「松子と申します。どうぞお見知りおきを」
にっこりと笑みを浮かべた松子さんは、丁寧に頭を下げる。
「初めまして桜子と言います。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願い致します。旦那様と奥様がお待ちです。さあどうぞ」
松子さんは終始穏やかな話し方をする優しげな雰囲気の人だ。
受け入れてもらえるといいけれど。
背中に添えられた慎一郎さんの手の温もりを感じながら、緊張して玄関に入る。
すると--。
「まあ」
お母様が目を丸くして口元に手をあてて立ちすくんでいた。
視線は私の膨らんだおなか。
「すみません」
「古いだけさ」
慎一郎さんは、こともなげにそう言って隣に立ち、私の腰に手をあてる。
「さあ、行こう」
「はい」
さあ、いよいよだ。
玄関に向かうと、高齢の女性が立っていた。
「お待ちしておりました」
「俺が生まれる前からこの家にいる、家政婦の松子さん」
「松子と申します。どうぞお見知りおきを」
にっこりと笑みを浮かべた松子さんは、丁寧に頭を下げる。
「初めまして桜子と言います。よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願い致します。旦那様と奥様がお待ちです。さあどうぞ」
松子さんは終始穏やかな話し方をする優しげな雰囲気の人だ。
受け入れてもらえるといいけれど。
背中に添えられた慎一郎さんの手の温もりを感じながら、緊張して玄関に入る。
すると--。
「まあ」
お母様が目を丸くして口元に手をあてて立ちすくんでいた。
視線は私の膨らんだおなか。
「すみません」



