ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました

「あやまりたかっただけだと言うが怪しいもんだ。なぜ、嫌がる桜子を部屋に引っ張り込んで謝る必要がある。廊下で済む話だろ。絶対に俺は許さない」

 山本という男とは、現在弁護士を通して話をしている。

 やつは桜子と大学のゼミが一緒で、彼女が言うには学生時代は女っ気もない真面目人間だったらしい。

 どうせその姿は桜子の前でだけだろうが。

 あの男、あれで一流企業の社員だった。向こうも弁護士を頼んだようだ。訴えられたら終わりだと必死らしい。

「既婚者なんだろ?」

 あの男、コルヌイエで結婚式をしている。それでよくもと呆れるが。

「すでに離婚話が出ているんだと。妻が妊娠中に浮気をしてバレたそうだ。クズめ」

 前回コルヌイエに泊ったときは、妻に家を追い出され、自暴自棄になって桜子を襲おうとした。

 本人は誘っただけで、強引にどうこうしようとしたわけじゃないと言っているが、ならどうして今回謝ろうと思ったのか。自覚があるからに違いないのに、言ってる事がめちゃくちゃだ。