次の日は、朝からお弁当を作った。
「姉さん今日は元気だね。よかった」
「なによ、夕べも元気だったでしょ?」
「まぁそうだけど」
「いってらっしゃい」
お弁当を渡すと、優斗はニッコリと頷いて大学に向かった。
赤ちゃんの話は、まだ優斗には言わないでおこう。心配かけちゃうから。
幸い体調はいい。スニーカーを履き、動きやすい格好で外に出た。大通りを散策してみよう。
帽子をかぶって外に出ると、青空が広がっていた。
空気が少し冷たく感じる。東京はすでに半袖でもいいくらいだけれど、やっぱり違うな。
のんびり大通公園まで歩いてみよう。
大きく伸びをして、さあいこうと思ったとき。
「桜子」
「慎一郎さん?」
目の前に慎一郎さんがいた。
嘘でしょ……。
「よかった。行き違いになるところだったな」
「どうしてここに?」
呆然とする私を彼は抱き寄せた。
「心配したんだぞ。優斗に確認して心底ホッとした」



