ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました

「ずっと忙しかったからね。寝ていれば大丈夫だから学校に行って」

「うん。それじゃゆっくり休んで」

 優斗は学校を休むと言うのを断った。明後日は土曜だし月曜日までいるから観光できる時間はたっぷりある。

 優斗を見送ってとりあえず横になる。

 体が熱っぽい。出産予定は十二月。妊娠十二週目に入ったそうだ。

 悪阻はようやく落ち着いてきたが、もういい加減職場にも報告しないといけない。

 帰ったら言わなきゃ。

 仕事はやめなきゃいけないだろうな。託児所はないし、子供を育てながら働けるような環境じゃないから。

 問題は生活だ。経済的な不安と、あとは……。慎一郎さんにどう言ったらいいか。

 考えても仕方がない。
 ブルブルと左右に首を振る。

 なんとかなる。いや、なんとかするんだ。
 この子と生きていくんだから。

 気を取り直して午後は起きて買い物に行った。

 できる限り作り置きをしなくちゃね。優斗の部屋にはジャガイモがたくさんあったから、今夜はカニのコロッケにしようかな。やる気が出てきたら食欲が湧いてきた。