ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました

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「もしかして慎一郎さんがなにか聞いてきた?」

 美江ちゃんから電話だった。

『うん。すごく心配してた』

「そっか……」

『安心して、余計な話はしていないから』

「ありがとう」

『じゃあ、ゆっくり休んでね』

 あのメモを置くまで何度も書き直した。

 でもなにをどう書いてみても、無理があった。朝はなにも言わなかったのに、急に何日も出かけるなんてそれだけで不自然だもの。

 休みはまとめて五日取った。最初から北海道に来るつもりで。

 慎一郎さんは。私の休みに合わせて休もうかなって言っていた。弟のところに行くと言えば一緒にと言われそうな気がしたし、そうでなかったとしても休み中一緒にいたら絶対に妊娠に気づかれてしまう。

 あまり体調もよくないし。

「はぁ」

「姉さん、大丈夫か?」