ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました

 とりあえず電話をかけてみたが、呼び出し音が続いた後、留守番電話サービスを告げるアナウンスに切り替わる。

 何時でもいいから電話が欲しいと伝言を残し、念のためメッセージも送った。

 彼女が連休を取ると聞いていたから、休みをとった。明日は行かなきゃいけないが明後日から二日間は休める。

 その間に帰ってくればいいが。

 彼女の部屋に行きクローゼットを開けてみた。

 服が並んでいるのを見てホッと胸をなで下ろす。まさかとは思いつつ、心のどこかで俺は家出を疑っていた。

 理由に心当たりはないが。あるとすれば、やはりあの夜か?

 なにがあった?



 いても立ってもいられず、向かったのはコルヌイエ。

 桜子と仲のいい女性スタッフがいる。確か伊藤美江という女性だったか。

 彼女ならなにかを聞いているかもしれない。

 ホテルに到着したのはなんだかんだで夜の十時半になってしまったが、よかった。フロントには伊藤美江の姿がある。

「こんばんは」

「朝井様、お久しぶりです」