ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました

 そうじゃない。もう少し本気で考えて。

「いつにする?」

「うーん。まだ予定は……」

 行きたくないのか?

「じゃあ、決まったら言ってくれ。俺が合わせるから」

「ダメですよ。患者さん優先でしょ?」

「合わせてくれるか?」

「大丈夫。温泉行かなくても、ここでこうしているだけで十分です」

 なぜ、そうなる。

「家事なんか適当でいいんだ。俺も洗濯だって、ちょっとしたものなら料理もできる」

「料理?」

「君のようにはうまくできないが、そうだ。今夜は俺が作ろうか?」

 桜子は左右に首を振る。

「今夜はメニューが決まっているからダメですよ」

「そっか、じゃあ明日は?」

 体を離した桜子は首を傾げる。

「家事は私の仕事でしょ?」

 そんなこと言うなよ。

 桜子は「どうしたんですか?」と笑う。

 どうしたら。

 なにをどうすれば、君は俺を頼ってくれるんだ?