「朝井様、先ほどの件ですが、一時間以内にはご用意できると思います」
かくかくしかじかと説明する。
『わかった。そのとき同席して君に見立ててほしい。よろしく』
えっ? 見立てるって、まさか。
「私が……、ですか?」
『ああ。君に選んでもらった方が安心だ。似合いもしないものを進められる心配がないからね』
またしても無理難題を。
「――はい。わかりました」
電話を切ってため息をつくと、由紀先輩が心配そうに眉を下げた。
「どうかした?」
「服を選んでいる間、私に同席して見立ててほしいとおっしゃるんです」
「がんばって」
由紀先輩が笑う。
「何事も経験よ。朝井様の相手をできるのは夕月さんしかいないわ」
由紀さんはにんまりと頬を上げる。
「でも、私が朝井様に似合う服を選ぶだなんて責任重大すぎませんか? 男性の服なんてさっぱりわからないです。どうしよう」
かくかくしかじかと説明する。
『わかった。そのとき同席して君に見立ててほしい。よろしく』
えっ? 見立てるって、まさか。
「私が……、ですか?」
『ああ。君に選んでもらった方が安心だ。似合いもしないものを進められる心配がないからね』
またしても無理難題を。
「――はい。わかりました」
電話を切ってため息をつくと、由紀先輩が心配そうに眉を下げた。
「どうかした?」
「服を選んでいる間、私に同席して見立ててほしいとおっしゃるんです」
「がんばって」
由紀先輩が笑う。
「何事も経験よ。朝井様の相手をできるのは夕月さんしかいないわ」
由紀さんはにんまりと頬を上げる。
「でも、私が朝井様に似合う服を選ぶだなんて責任重大すぎませんか? 男性の服なんてさっぱりわからないです。どうしよう」



