ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました


 今日は日曜だからイベントが続いただけで、二月十四日は昨日だ。

「コンビニで売ってるじゃないの。クールに見えたって楽しみにしているかもしれないよ? もらってがっかりはしないでしょ? あげたほうがいいって」

「わかった」

 とは答えたものの……。やっぱりなぁ。



 帰り道、コンビニに寄るとまだチョコレートは売っていた。

 でも、彼の拒絶したような冷たい横顔が脳裏をよぎり、どうしても買おうという気持ちになれなかった。

 まぁいっか。自分用に買おう。忙しいイベントを乗り越えたご褒美だ。

 レジデンスに帰ると慎一郎さんはいないようだった。

 書斎にいるなら灯りは廊下に漏れるはずだし、リビングも暗いままだから、多分帰っていないのだろう。

 時計を見ると夜の十一時を少し回っている。

 もしかしたら、もう寝ているのかもしれない。

 夕食はホテルの社食で済ませているので、そのまま自分の部屋に行き着替えを持ってお風呂に直行した。シャワーを浴びて泥のように寝た。

 とにかく疲れた。明日はお休みだから、ゆっくりしようと思ううち、気づけば夢の中に落ちていった。