ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました



 今日は早番で午後の二時半に退勤した。

 アパートから荷物を持って彼の家に行き、早速同居の準備を始める。

 優斗は北海道での生活に慣れるために一足早く行き、向こうでアルバイトを始めるという。アパートの解約までひと月あるから、少しずつ荷物を運ぼうと思う。

 一緒に暮らすとはいえ桜子の言う通り、すれ違いが多いだろう。

 私の勤務は三交代。夜十時からの夜番はほとんどないが、夜十時までの遅番は結構多い。早番だと朝の五時過ぎには家を出なければならないから寝る時間は早い。

 慎一郎さんは患者さんの容態によって帰りが遅かったり、いきなり呼び出されたりと予定はあってないようなもの。

 一緒に食事をとれる日は三日に一度くらいかもしれない。

 早速スーツケースを引いて朝井様、もとい慎一郎さんのレジデンスに向かった。慎一郎さんという呼び方に早く慣れなくちゃ。



 彼はお仕事でいないから、鍵を使って開ける。

「お邪魔します」と小さく言ってみた。

 床を傷つけないようにスーツケースを持ち上げて、そのまま私用の部屋に入る。