人妻なんてチョロいと思ってたオレが女子高生にハメられた話

オレの手が
そっと七瀬に繋がれた


七瀬…?


怒ってないの?
呆れてないの?
見損なってない?


七瀬の目は
真っ直ぐオレを見てた


「好き…
星田、好きだよ」


公園には
オレと七瀬しかいない


オレの耳が悪くなければ
星田、好きって聞こえた


オレの頭がイカれてなければ
七瀬はオレのこと好きってことになる


想像してなかった言葉


優しく弱く繋がった指先から
伝わってくる


七瀬の気持ち


どぉ受け取って
どぉ返したらいいか

迷う


金縛りみたいに
何か言いたいのに言葉が出てこない


「星田、ごめんね
私、やっぱり嘘つけないや

今日ね
どーしても伝えたかったの

返事とか、いらないから…
ただ私の気持ち言っただけ

星田と再会して楽しかったよ

ありがとう」


オレが答えないから
オレの手から七瀬の手が離れた


七瀬の手を追いかけたかったけど
なんとなく躱された


「星田、もうひとつ話があるの
私だけ話して、ごめんね

店長、離婚したんだって…」


え、意味わかんね

なんでここで
店長の話出てくる?

それこそオレに関係ないだろ


「それでね
ちゃんと付き合おうって言われたの」


は…?

オレって
どんな立場?


さっき好きって言われたけど
今他の男と付き合うって言われてる


その相談とか?

まぁオレもここなの話
聞いてもらったし…


「付き合うの?店長と」


「んー…」


「好きなの?
店長のこと」


「んー…」


七瀬は曖昧な返事をした


「七瀬が付き合いたいなら…」


いいのか?

ホントに七瀬と店長が付き合っても
いいのか?


「星田って
やっぱり優しいね

星田がいいって言ってくれるなら
店長と付き合おうかな…

私と店長が付き合っても
星田には関係ないことだけど…

たまに相談に乗ってね」


七瀬と店長が付き合う事を想像した


凄く嫌だった


言ってもいいかな?

オレの気持ち


「さっき七瀬
オレのこと好きって言ってくれたじゃん
なのに
店長と付き合うとか意味わかんね

そんなの心の浮気だろ
不倫するのと変わら…」


不倫してたオレが言える立場じゃないって
途中で気付いた


七瀬を奪われたくなくて必死だった


「店長
私のこと幸せにしてくれるって言ったから
信じてみる

好きだって…言ってくれたから…

星田は言ってくれないじゃん

だからね…」