「いーや、断言できる!だって
 初めてお前と会ったときも
 お前ぼうっとしてたもん」




先生は自信満々にいう。




「俺が自己紹介しても
 なんか上の空でさ。
 俺、どうしよっかなーって。
 
 んで名前聞いたら
 我にかえってたじゃん?」




ちゃんと覚えてんだからな、と意地悪そうに



笑う彼に



どうしようもなく






胸が




いたむ