本当は、口にしてやろうと思ったけど、コイツのことだから、急にそんなことをしたら固まって動かなくなってしまうだろう。 だから (今はまだ手加減してやるよ…) 俺は彼女の黒い髪からのぞく白い額にキスを落とすと、彼女が言った【言葉】に返事を返した。 【せんせい あのね、 わたし、せんせいが すきです】 「…咲、俺も好きだよ」 季節は巡る 今度は、 彼女とともに END