(やっぱ、避けてたのかよ…)



そう思っていると少女が慌てて口を開いた。





「ち、ちがうんです…っ!
 別に先生を避けてた
 わけじゃないんです!!

 ただ最近、少し調子が
 悪かっただけなんです…」






ばればれの嘘だと、思った。



だけど、そんな嘘を必死につく彼女が少し面白くて笑えた。



俺は少女の頭に手をのせ、がしがしと撫でた。





この行為はいつの間にか、自分でも癖のようなものになっていた。