レース前日の土曜日に2人してそれぞれ購入した競馬新聞を手に、次の日競馬場へ向かった。
第1レースから賭けるわけではないが、長く一緒に居たい思いがあって、競馬場の門が開く時間に着くように駅前で待ち合わせた。競馬場の最寄駅では朝早いと言うのに既に多くの競馬ファンが押し寄せていた。門が開いた途端に全員が駆け出したが俺達はゆっくり歩いた。どこでも座れれば良いんだから。
席を確保してから朝飯を食べに行った。立ち食いのうどん。美味かった。昼は地下で食べよう、と当たりをつけて席に戻り、午後に向けて新聞を見ながら検討することにした。彼女はデータを見ない。名前と倍率だけ。え? 勝つ気あんの? 無いのか。とは言え、散々データを分析しても勝てるものではないが。
メインのレースを賭け終え、俺はそろそろ疲れて来た。もう帰りたい。彼女も口数が少なくなったので、もしかしたら飽きたかも。
「帰りましょうか」
と彼女が言った。助かった。
「夕飯どっかで食べる?」
と俺が言うと、私鉄側にある大規模な商業施設に行こうと彼女が提案した。
第1レースから賭けるわけではないが、長く一緒に居たい思いがあって、競馬場の門が開く時間に着くように駅前で待ち合わせた。競馬場の最寄駅では朝早いと言うのに既に多くの競馬ファンが押し寄せていた。門が開いた途端に全員が駆け出したが俺達はゆっくり歩いた。どこでも座れれば良いんだから。
席を確保してから朝飯を食べに行った。立ち食いのうどん。美味かった。昼は地下で食べよう、と当たりをつけて席に戻り、午後に向けて新聞を見ながら検討することにした。彼女はデータを見ない。名前と倍率だけ。え? 勝つ気あんの? 無いのか。とは言え、散々データを分析しても勝てるものではないが。
メインのレースを賭け終え、俺はそろそろ疲れて来た。もう帰りたい。彼女も口数が少なくなったので、もしかしたら飽きたかも。
「帰りましょうか」
と彼女が言った。助かった。
「夕飯どっかで食べる?」
と俺が言うと、私鉄側にある大規模な商業施設に行こうと彼女が提案した。



