次に近宮先輩が私を連れてきたのは、私と先輩が通っている中学校だ。

 そこで放課後の職員室に趣き、近宮先輩は勝手に私のクラスのクラス名簿を持ち出してきた。

「これも、消去リスト入り」

 近宮先輩は無表情で口にする。

「私が死んでも、クラスメイト達は私のことを覚えているからですか?」

 この頃になると、既に私は近宮先輩の言わんとしていることをかなり正確に理解していた。