「…姉ちゃんだ。」
瞳さんから??
今度はなんだ??
「もしもし??」
……。
「あっ…うん。」
……うん??
「…嫌だ。」
…やっぱさっきの内容??
「……けど…」
んっっ??
「…わかったよ。」
わかったっ!?
何がわかったの??
シスコンは携帯をきると同時に大きなため息をついた。
「はぁぁぁ――…。」
「どうしたの??」
「ん??お前には関係ねぇー。」
…なんだ。
さっきの内容じゃないんだ。
「んじゃ、行くか。」
そう言って歩き出すけど…
そっちは入口側じゃないんだけど??
「ねぇ、出るとここっち…。」
「はぁ??
帰るなんて一言も言ってねぇーぞ。」
……????
どういうこと???
「なんで??
お姉ちゃん居ないよ!?」
「だから??」
「別に居ても意味ないじゃん??」
「そうだねぇ~でもさ…その姉ちゃんに居ろって言われたら仕方なく居んの。」
「なにそれ??
ってか、私は嫌だよ!!」
「はぁ??
この俺が“仕方なく”お前と居てやってんのに嫌って何??」
うぅぅ~…。
いつも以上に迫力あって怖いんですけどっ!!!